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2022.06.17

生活習慣病予備軍見つける「メタボ健診」! 内臓脂肪を減らす保健指導も

 メタボ健診などと呼ばれる「特定健康診査」。糖尿病や心臓病、脳卒中といった病気を予防するため、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に着目した健診です。

 対象は、40~74歳の健康保険に加入している人。健康保険組合、市町村国民健康保険組合、共済組合、船員保険、全国健康保険協会などの被保険者や被扶養者(家族)で、無料や一部負担程度で受診できます。

 検査内容は、質問票(服薬歴、喫煙歴)、身体測定、血圧測定、検尿、血液検査など。血液検査では脂質、血糖、肝機能を調べます。

 よく聞くメタボリックシンドロームはどんな状態か。太りすぎや肥満がイメージされますが、判定基準はイラスト参照。メタボになると、血管がもろくなったり、詰まりやすくなったりするため、心臓病や脳卒中、糖尿病へのリスクが高まります。

 健診の結果、腹囲や中性脂肪、血糖、血圧などの数値から生活習慣病の発症リスクが高い人に対しては、特定保健指導が行われます。対象者はメタボリックシンドロームの判定基準よりも厳しい基準で決まり、リスクへの早期対応を目指しています。

 各保険者によって異なりますが、受診者に対し結果説明・通知があり、自分の健康状態を知ってもらいます。検査結果によって、受診者は「積極的支援」「動機付け支援」「情報提供」のいずれかに分類されます。

 特定保健指導は強制ではないので、受けるかどうかは自己決定。保健指導では内臓脂肪を減らすため、食生活の改善、運動の推進、お酒の飲み過ぎ防止、禁煙を勧める。神戸市国民健康保険の積極的支援の場合、個別面接、運動指導、食事指導、電話や手紙でのサポートなどが4カ月後まで続きます。

 特定健診に関する問い合わせは、各人が加入している医療保険者へ。

出典:神戸新聞(2021年8月15日付朝刊紙面)
記事提供:神戸新聞社(健康創造都市KOBE推進会議参画団体)